[2-1] 整数

自然数の範囲で $x-y$ が定義されるのは $x>y$ のときです.引き算がいつでもできるように拡張した数が整数です.このセクションでは,整数について学んでいきます.

自然数を拡張して整数を定義します.

◇整数◇

$n$ を自然数とする.

  1. ① $x+n=n+x=n$ となる数 $x$ を $0$ で表す.
  2. ② $x+n=n+x=0$ となる数 $x$ を $-n$ で表す.
  3. ③ 自然数と $0,-1,-2,⋯$ を合わせて整数という.
  4. ④ 自然数を正の整数,$-1,-2,-3,⋯$ を負の整数という.

$0$を「足しても変わらない数」,$-x$ を「$x$ を加えると0になる数」として定めます.例えば,次の等式が成り立ちます.

  1. (1) $ 3+0=0+3=3$
  2. (2) $ 3+(-3)=(-3)+3=0$

自然数と正の整数は同じです.$0$ を自然数に含める流儀もあり,この流儀では自然数と非負整数 (負でない整数) は同じです.

練習問題

次の式を計算せよ.
(1) $7+0$  (2) $8+(-8)$  (3) $0+15$  (4) $ (-17)+17$

解説

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