整数の加法を定義します.
◇整数の加法◇
$m,n$ を自然数とする.整数の加法を次で定める.
- ・$0+(-n)=(-n)+0=-n$, $0+0=0$
- ・$m>n$ のとき,$m+(-n)=m-n,(-m)+n=-(m-n)$
- ・$m<n $のとき,$m+(-n)=-(n-m),(-m)+n=n-m$
- ・$(-m)+(-n)=-(m+n)$
$m+n$ や $n+(-n)$ などは既に定義されているので,残りの場合を定義しました.例えば,次のように計算します.
- (1) $0+(-3)=(-3)+0=-3$
- (2) $0+0=0$
- (3) $8+(-3)=8-3=5$,$(-8)+3=-(8-3)=-5$
- (4) $4+(-7)=-(7-4)=-3$,$(-4)+7=7-4=3$
- (5) $ (-2)+(-5)=-(2+5)=-7$
練習問題
次の式を計算せよ.
(1) $0+(-13)$ (2) $8+(-13)$ (3) $(-29)+0$
(4) $(-7)+(-8)$ (5) $(-17)+31$ (6) $(-57)+28$
解説
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