自然数の乗法(かけ算)を定義します.乗法の計算結果を「積」といいます.
◇ 自然数の加法 ◇
自然数 $x,y$ の積 $xy$ を $ xy=\underbrace{x+x+\cdots +x}_{y 個} $で定める.
$x$ と $y$ の積 $xy$ は $x×y$ や $x⋅y$ で表すこともあります.例えば,$3×4$や $8⋅3$ は以下のように計算します.
- (1) $3×4=3+3+3+3=12$
- (2) $8⋅3=8+8+8=24$
また,かけ算は,足し算と引き算より先に行うという規則があります.例えば,$3+5⋅2$ は $(3+5)⋅2$ ではなく,$3+(5⋅2)$ を表し,以下のように計算します.
$3+5⋅2=3+(5+5)=3+10=13$
このように定める数学的な必然性はありませんが,こう定めることで$(ax)+(by)+(cz)$ も $ax+by+cz$ と括弧を用いずに表すことができます.
練習問題
次の式を計算せよ.
(1) $7×6$ (2) $37-4⋅7$ (3) $8×4+6+3×9$
解説
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