数といっても自然数,整数,有理数,…のように色々な数があります.このセクションでは,最も基本的な数である自然数について学んでいきます.
「3個」や「7番目」のように,個数や順番を表す際に用いる数が自然数です.自然数とその加法(足し算)を定義します.
◇ 自然数の加法 ◇
自然数の乗法について,次の性質が成り立ちます.
- ① 1⋅x=x⋅1=x
- ② (xy)z=x(yz) [結合法則]
- ③ (x+y)z=xz+yz,x(y+z)=xy+xz [分配法則]
- ④ xy=yx [交換法則]
加法の場合と同様に,結合法則により xyz と括弧を省略して書くことができます.交換法則も同様に,計算の順序を入れ替えられることを表し,例えば 15×9×8 は次のように計算できます.
15×9×8=15×8×9=120×9=1080
また,分配法則を用いると 13⋅17+37⋅17 は次のように計算できます.
13⋅17+37⋅17=(13+37)⋅17=50⋅17=850
このように,交換法則や分配法則を用いることで,計算が簡単になることがあります.
①~④は乗法の定義に従って,次のように証明できます.
- ① 1⋅x=1+1+⋯+1⏟x個
=x⏟1個=x⋅1 ■ - ② (xy)z=xy+xy+⋯+xy⏟z個
=(x+x+⋯+x)⏟y個+(x+x+⋯+x)⏟y個+⋯+(x+x+⋯+x)⏟y個⏟z個
=x+x+⋯+x⏟y+y+⋯+y⏟z個 個
=x+x+⋯+x⏟yz個=x(yz) ■
③,④も同様に示せますが,証明は練習問題にします.
練習問題
- (1) 15⋅7⋅8⋅6⋅25 を計算せよ.
- (2) 37×11+13×28+17×37 を計算せよ.
- (3) ③,④を証明せよ.
解説
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